衝撃の全国大会

2025年12月18日 23:24
カテゴリ: コンクール

滋賀県守山市ピアノ教室 𝘆𝘀𝗱 𝗽𝗶𝗮𝗻𝗼 です


12月の全国大会(東京)の演奏。
娘と同じ部門の方の演奏を、1番の方から聴かせてもらったのですが衝撃!!

















テンポが倍くらい速い!


え゛!(°▽°)    こんなに速いの??


一人目が秒で終わり、二人目。
もしかしたら最初の子だけかもしれないし。
でも、二人目も三人目もとにかく速い!! 
めちゃくちゃ速い!!!

え゛!(°▽°)    この曲ってこんな曲??


頭の中に【 ?  】が飛び交う中、出番です。
娘に言った言葉は


『 他の人めちゃ速いけど、気にしなくて良いからね。大丈夫!人は人! 今まで通り、いつも通りの演奏で良いからね。 』

娘にそう伝え、母として舞台袖に移動しました。待機席は予選・本選の倍くらいの方が舞台袖に待機しており

カイロで手を温めているお子さんをさすったり、両手を握ってあげている方、他の方の演奏を聴かないようにイヤホンをして聞いている方、色々な方が舞台袖にいらっしゃいました。

私は、パイプ椅子に座る娘の真ん前にしゃがんで、娘と両手を繋ぎ、惑わされたらアカン!と思い、これまで弾いてきたテンポを確認しながら、娘と一緒にカウントを取っていました。


そして、いよいよ娘の出番です!


講師としてではなく、母親として、足台を設置しに行き、お辞儀をする娘を舞台袖から見つめ、さあ本番です!!

コンクールでは、当日の録画が禁止されており、決められた所に置いての録音のみが可能ですので、決められた通りにして録音しておきました。

たぶん 【おっそ!】と思われたと思います。

だって皆さんが倍くらい速いので。
でも、だからって急に皆の真似をして速く弾く訳もなく、いつも通りに弾くだけです。

正直、その時はいつも通りにまずまずの出来だったと思いました。だって、昨日あんな大惨事があったのですから、ここで予定通りに立てただけで、もうそれで十分です。


がんばったね!上手に弾けた?


と、演奏を終えた娘にすかさず声を掛けました。

どやった?上手やった?
100点中、何点??

と、娘は歩きながら私に聞いてきます。
ちょっと速くなってしまった所があったかも、と思いましたが、これから本番を控えている方が大勢いる中、また人前で、終わったすぐの子に対して、あーだこーだと言うべきではないと思ったので

100点じゃない?!
頑張ったもんね!すごいね!

と、ただ褒めました。
だって本当に頑張ったので!娘は私にそう言われて『 やった! 』 と飛び跳ねて喜び、客席で待つ夫の所へ行きました。

歳を重ねると、色々な経験値も増えるので、緊張や特別感も薄れていくというか、東京だ!全国大会だ!と言われても、特に特別何か違う物を感じない私とは違い、娘はまだ小学校低学年。

" 全国大会 " という大舞台で、多少緊張したようです。そりゃそうですよね!

前日に東京入りして、ホテルから徒歩5分の楽器店で ピアノレンタルをして練習し、当日も会場入りする直前にまたピアノレンタルをして弾いてきました。

そこで本当に完璧だな!今までで1番良い演奏が出来、太鼓判押します!と言った程。

大丈夫!

ですが、もしかしたら私の指導が間違えていたのかな?とずっとモヤモヤしてしまい。

まずこの【キツネ狩り】のテンポ表記は、速さに幅がある曲なんですね。

私は指定された速さの中の範囲内で

・8分の6拍子とは大きな2拍子
・狩りなので、跳ねるような曲
・基本的な奏法やアーティキュレーションの理解
・曲の構成やストーリー
・音の強弱

など、コンクールで必要とされる事を踏まえながら、テンポをこれくらいと考え、またレッスンで師匠にも速さについて特に何も言われなかったので、だから余計にその"倍くらい速いテンポ" が不思議でなりませんでした。

本当に!

普段着で良いよと言われて行ったら、皆スーツだった的な、そんな驚きに似ています。笑


テンポ感なんて、そんな事は疑いもしなかったので。自分の回答に自信も持っていましたし、何故このテンポで弾くのかも。

他にゆったりめの人も少数いらっしゃいましたが、基本皆さん競走馬のようにスピード感ある演奏でした。

仮にそれが私の指導の間違いだったとしたら、娘は何も悪くない!だって教えられた事をやっただけ。

教えられた通りに、いつものようにベストを目指して演奏したのです!だからそのテンポについて理解がない、だから×というのなら指導者がいけないんだなと、指導に対して本当に 【とてつもない責任】があるのだなと感じました。

同時にやはり全国大会で金賞をとられるようなお子さんは、お子さんが努力されたのは当然ですが、先生が素晴らしい指導力をお待ちなんだと、そこもいつも思います!

色々な意味で、親も子も
心底勉強になるコンクールだなと思いました。

この経験は、コンクールだからこそ出来る経験です!

コンクールは結果がハッキリと出るものですが、思う賞が貰えなかった方もいると思います。

思う結果にならなかった場合、何が足りなかったのかなと振り返ってみたり、次はどんな事を気をつけたら良いか改善点を考えてみたり、次への学びが必ずあります!

結果が全てではなく、その過程こそが意味があり物凄く価値のあるものだと思っています。

ですので、今回は思い描いた通りにはいかなかったですが、深い学びのあるコンクールに参加出来た事、本当に良かったなと思っています。





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